NEC、6万円台ミニノートPC 激戦区参入、シェア20%照準

NEC、6万円台ミニノートPC 激戦区参入、シェア20%照準
10月17日8時5分配信 フジサンケイ ビジネスアイ



NECが11月6日に発売するミニノートパソコン「LaVie Light」(写真:フジサンケイビジネスアイ

 NECは16日、低価格のミニノートパソコン市場に参入すると発表した。画面サイズが8.9型の「LaVie Light(ラヴィライト)」を11月6日に発売する。店頭価格は6万5000円前後を見込んでいる。国内のミニノートパソコン市場は相次ぐ新規参入で競争が激化しているが、国内パソコン最大手のNECは今年度シェア20%獲得を目指す。

 新製品は本体サイズが幅25.0×奥行き17.6×高さ3.1〜3.6センチで、重さは約1.17キログラム。基本ソフト(OS)は「ウィンドウズXP」を採用。CPU(中央演算処理装置)に米インテルの携帯機器向け省電力品「Atom」を搭載している。HDD(ハードディスク駆動装置)の記憶容量は160ギガバイトと、海外メーカー製より大容量とした。連続駆動時間は約2.6時間。

 150キロの加圧まで耐えられる堅牢性や、電源がオフの状態でもUSBコネクターから携帯音楽プレーヤーなどの充電ができる機能が特徴。

 NECのパソコン事業子会社、NECパーソナルプロダクツの渡辺敏博・PC事業本部商品企画本部長は、「ネットブック(ミニノートパソコン)市場の存在感が顕著になってきた。消費者に対する調査でも国内メーカーの製品を期待する声が多数あったことから、投入を決めた」と話した。

 新商品はシンガポールインドネシア、オーストラリアなど8カ国で11月中旬に発売する予定だ。

 低価格のミニノートパソコンは、台湾や米国メーカーが先行して投入し、今年に入って急速に市場が広がった。

 市場調査会社BCNによると、現在ノートパソコン全体の約24%を占めている。国内では東芝が10月下旬に、富士通も来夏に低価格のミニノートパソコンを発売する予定だ。

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【予報図】

 ■国内市場勢力図一変も

 海外メーカーが9割超のシェアを握る国内ミニノートPC市場で、国内勢が奪還に動き出した。これまで築いてきた「ブランド力」で一挙にシェア獲得をもくろむ。

 機能やデザインで大差はないが、東芝、NECは海外メーカー製より2万円前後高めに設定した。日本製への信頼の高さや使い勝手を武器に、低価格レンジの中の“高級製品”で存在感を示す考えだ。

 ミニノートPC人気はノートPC市場全体のシェアにも異変を起こし、BCNの調査では、日本エイサーはNECにわずか0.6ポイントまで肉薄。年末商戦を控え「低価格機を持たないメーカーは苦戦を強いられる」(第一生命経済研究所の永浜利広主席エコノミスト)のが確実になったこともNECの決断を促した。ミニノートPCは、日本と海外市場の壁を低くする一方、国内市場の勢力図を一変させかねないパワーを持ち始めた。(金谷かおり)

                                                                                        • -

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輸入が日本をダメにする。世界的デフレスパイラルが始まる。